上手な𠮟り方。
叱るって難しい。
何でもかんでも注意したり、価値観を押し付けたり、何より感情で怒ったり。
こういったことはしないようにと気を付けています。なかなか難しいことですが。
礼儀作法や言葉使い、マナーなど、当人が後々に損をすることについては、きちんと聞かせるようにして叱るようにしています。
しかし、当の本人にとって、まるで応えていません。
後片付けができていないことなど、叱られているときは神妙な顔をしているのですが、五分も経たずににっこり遊びに誘ってきます。
目を見なさいと言う嫁には、目を大きく広げて至近距離から覗き込みます。完全に舐めてます。
しまいには、嫁は感情的に怒鳴り散らしていますが、左から右です。
聞いていません。効いていません。
ぼろぼろと食べ物をこぼして怒られている父や、
いつもスマホが見当たらないと騒いでいる母、
跳ね返って耳が痛いです。
そんな娘も、じいじが肘でもついてごはんを食べようものならば、普段叱られている文言を一語一句違えずに、えんえんとお説教が始まります。
一応、理解はしているようです。見習いたいくらい上手に叱っています。
自分に甘くて、他人に厳しい。
本当に良く似てきています。
乗りもの良い。
自転車を練習しています。
娘の誕生日にじいじとばあばから買ってもらった愛車をせっせと連れ出し、
休みの日には背中を押して近所をぐるぐる回っています。
最初、補助輪のついた自転車なので、勝手に乗り回してくれるものだと、
勝手に乗り回してしまうのをしっかり見ていないと危ない、くらいに考えていました。
なめすぎです。
まず、ペダルをこぐことができない。
三輪車を持っていなかったためか、運動神経が見当たらないためか、せっせと後ろにこぐばかりでいっこうに進まない。
次に、前を向けない。
下ばかりを見てしまい、前方は完全に無視。前に進まない今だけは安全ですが。
そしてまっすぐハンドルを持てない。
単につかまっているだけです。何度足を轢かれたことか。
とりあえず、ペダルはのせるだけとして、ハンドルを握って方向を決め、前を向いて進み、車が来たらブレーキで止まる。ここまでをこなせるように練習をしています。
背中を押してあげてゆっくり自転車を走らせます。
最初はよたよたあっちにこっちにでしたが、だんだんまっすぐ走ることができてきました。左側走行や、一時停止など少しずつ教えながら、のんびり散歩もいいものです。
ぼちぼちペダルをこぐ練習へとステップアップを考えるのですが、なかなか次へと進めません。そもそも自転車は移動の手段。途中で公園や友だちの家などを見つけるたびに新しい遊びに夢中です。ブランコや砂遊び、今日は花壇の囲みの上を歩いてみせて得意げでした。
まあ、外での遊びが好きなのは良いことだ。とのんびり見ています。
さんざん遊ぶと、もう自転車は飽きてしまい、練習はまた今度。
補助輪なしの自転車は相当先になりそうです。
我が家には自転車は娘の一台しかありません。
「買い物とか自転車にしてみたら、いい運動になるよ」と嫁に言ってみると、
「高いからいい」と断られました。
電動アシスト自転車。確かに高い。
辛党から甘党へ。
酒をやめました。
20年近くほぼ毎日続いていた晩酌も、外での飲酒も一切やめました。
といっても、まだ1年足らずの期間なので、断酒中というのが正しいです。
特に大きな出来事があったわけではないのですが、
お小遣いを呑んで無くしてしまうよりも、娘のために有意義に使った方が良い。
何となく、お酒を楽しんでいるというよりも、飲まないと終わらない依存みたいだ。
ここらへんがきっかけでした。
とはいえ、今までも禁酒には何度も失敗してきていたので、嫁も作業をしながらの「はいはい」としか言いません。
そこで今回は少し考えました。なんでお酒をやめるのが難しいのか。
ざっくり、大きく分けて2つ要因があります。
①とにかくおいしい。酩酊が楽しい。肉体的な歓喜。
②残りの人生お酒を我慢するのは無理。精神的な苦痛。
これをクリアできれば何とかなるのではないかと考えました。
①のおいしいにはおいしいで対抗することにしました。放っておいても酒をやめると体重が減りますが、思い切って肉体改造を取り入れることにしました。
一回り若い娘の友だちのパパたちに負けないためにも、運動と食事制限を一緒に取り入れて、細マッチョを目指しています。
夜、おなかペコペコでうちに帰ると、お酒というよりもごはんに意識が向きます。
ごはんはおいしい。これで結構いけます。
呑んでその日をリセットだとか、ストレス解消だとか、そんなことは娘と遊んで、身体が引き締まってくると、まさにいいわけだったな、と感じます。
②は考え方を変えました。
我慢は絶対に続きません。なので、酒を飲むことのデメリットをこれでもか、と考えました。本当か嘘か別にして、身体に悪いことや、お金がかかること、時間がもったいないなど。そうして、
「お酒を飲まずに済む」
と考えるようにしました。意識してです。無理やりです。
しかし、我慢とは違って、苦痛はなくなりました。
これで今のところ特別きつくもなく断酒が続いています。
結構いいことづくめなので、おすすめです。
とにかく時間とお金に余裕がでてきたのはうれしいことです。
娘の力は大きいな。と感じます。
もともと酒を飲まない嫁は断酒には協力的です。
そして余った時間とお金にも興味津々です。
何となく我が家のイベントが増えているような気がします。
身が軽いかるい。
おいしいが足りない。
娘は3度の食事よりも好きなものの方が多いようです。
ハンバーグ、唐揚げ、スパゲッティ、グラタン、オムレツなどなど。
子どもはみんな大好きだと思い込んでいた料理にあまりくいついてきません。
娘には父親の好物だと認識されてます。
嫁は野菜が大好きで、サラダは必ずついてきます。
子どもはみんな嫌いだと思っていた通り、まったくくいついてきません。
でもブロッコリーだけはむしゃむしゃ食べています。その辺の線引きが謎です。
炭水化物は好んで食べているのですが、好きなおかずはかなり渋めです。
豆腐、納豆、しらす、卵、焼き鮭などなど。ぺろりと朝飯前です。
これで牛乳でもごくごく飲んでくれればいうことないのですが、まったく受け付けない。粉ミルクはごくごく飲んでいたくせに。
まあ、ぐんぐん背も伸びて、元気に暴れている毎日からみて、栄養はしっかり足りているとは思うのですが、もう少しバランスよく、好き嫌いなく食事ができるといいなあと感じています。
「おいしいから」という理由だけでカロリーメイトをおやつにしている嫁。
本当にバランスが悪い。
象とか忘れない。
絵本の読み聞かせが、寝る前の習慣です。
気に入ると同じ本を何度も読み返すほど読書が好きな私は、娘の本好きに大満足です。
娘の好みもその日その日で変わりますが、特にお気に入りな絵本を紹介します。
「しろくまちゃんのほっとけーき」
見開きページで描かれるホットケーキの擬音が絵本の入り口として非常に好評でした。娘は読み聞かせをしているうちに、全頁の完コピを果たし、いつしか読み聞かせてくれるほどになりました。子どもの記憶力恐るべし。
「ぐるんぱのようちえん」
微妙な日本語、ゴロの悪いリズム歌がツボに入ったようで、よく口ずさんでいます。
鼻の穴がハート型だとか、ピアノが靴に見えるだとか、絵も存分に楽しんでいます。
「ちびくろサンボ」
「おい、ちびくろサンボ。お前のことを食べちゃうぞ」というフレーズが大好きで、自分で口にする以上に、よく悪いことをして親から言われています。もちろん、ぜんぜん応えていません。
気を付けていても同じ行を繰り返し読み返すほど読書が嫌いな嫁は、読み聞かせは夫の仕事と完全に割り切っています。それでも、たまにはと娘にこわれて夜の読み聞かせをしようとして、その文字量に愕然としています。子どもの絵本だと思い完全に甘く見ていたようで、ちびくろサンボには悲鳴を上げていました。
今はだいぶひらがなも読めるようになってきたのですが、自分で文字を読もうとすると話が頭に入ってこない様子。読書の独り立ちまではもう少しかかりそうです。
娘も、嫁も。
楽しそうなのが楽しい。
ディズニーランドに行ってきました。
朝早くから車で出発。
嫁は大好きなスマップを聞きながら、
「フィーバー!フィーバー!」とご機嫌で歌っている。
娘も一緒になって騒いでいる。
娘も3回目の夢の国で、だいぶ成長が見られました。
回転木馬の高さにひるんでいたのが、りっぱに乗りこなすことができ、
小人の国の暗さに泣き出していたのが、骸骨たちの館を半泣きで乗り越え、
アトラクションの到着直前で眠ってしまっていたのが、一日歩き回っていました。
荷物が減った親として本当に大助かりです。
終始魔法にかかりっぱなしの母娘は見るものすべてに感動していて、連れてきた甲斐があるというものです。
魔法のかかりが悪いと、通貨・品質・パフォーマンスのあまりのインフレっぷりに愕然としてしまうようです。
行列を楽しむことがすべてだと理解しました。
アトラクションに並び、ポップコーンに並び、トイレに並び、高速出口に並ぶ。
みんなとっても満足です。
嫁のずさんな計画のもとに、パレードをみて、ファストパスをとって、お菓子を食べて、アトラクションにのって、買い物をする。
「忙しい、忙しい」と楽しそう。
「遊びで忙しいはおかしい」と指摘すると、「真剣さが足りない」と怒られました。
一日遊びまわり、さすがに疲れ切った二人は後部座席で夢の中。
次の日二人して、
「次はシー、次はシー」とうるさい。
本当に遊びは忙しい。納得です。